朝食を食べない、就寝時間が不規則な子どもは過体重・肥満になりやすい

大人に限らず、子どもにとっても、食べ過ぎに気をつけるだけでは肥満や生活習慣病の予防にはなりません。

英国の大学・UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)に所属する研究員たちが主導した研究では、朝食を食べなかったり、就寝時間が不規則な子どもは過体重になりやすいことが明らかになっています。

「朝食を食べない、就寝時間が不規則な子ども」の不健康な体重増加の危険性

同大学の研究チームは、2000年から2002年1月までに生まれた1万9000人以上の子どもの生活習慣や教育環境等を調べ、健康状態の他、成長の記録などを追跡調査しました。

さらに、成人の肥満要因とは別に「子どもの肥満」をより正確に調べるために、研究チームは子どもの肥満レベルの変化のパターンに焦点を当て、肥満レベルの分析をおこないました。

この結果、朝食を食べている子どもに比べ、朝食を食べない子どもはBMIの増加率は1.66倍高く、過剰増加率は1.76倍となることが判明。

同時に毎日の就寝時間が不規則な子どもは、そうではない子どもと比較し、BMIの増加率は1.22倍高く、過剰な増加は1.55倍高くなることも明らかになります。

日頃の食べ過ぎに関わらず、規則正しい生活習慣が子どもの健康的な成長につながる

この研究は、研究対象の子どもたちが3歳/5歳/7歳/11歳時の身長と体重の数字をもとに、BMIの変化パターンを割り出しており、調査中、BMIに変化がないと判定された子どもの割合は83.8%でした。

今回の研究結果に関して、研究者の1人、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのイボンヌ・ケリー教授は次のように報告しています。

「日頃の食べ過ぎだけが肥満や過体重に繋がる訳ではない。睡眠習慣や食習慣などの生活スタイルの乱れが、子どもの健康的な成長に悪影響を与える。生活習慣は生涯にわたって影響をもたらすため、生活スタイルの改善は年齢的に早くおこなうほど、効果的なものになります。」

加えて、今回の研究では、スポーツを行う時間やテレビの視聴時間等で、子どもが肥満になるかどうかを予測することはできないという事も指摘されています。

朝食を食べない子どもは良く食べる子どもより肥満になりやすい:米国の調査

2016年9月2日

Sponsored Links

コンテンツはあくまで論文情報等を紹介するものであり、医療助言、診断・治療行為ではありません。栄養素や健康・運動プログラム等を実施する場合や診断・治療を必要とする方は医療機関での適切な受診を行ってください。詳しくはこちら